続続・ハクガン

 ここまで長々と書いてきたが、そもそもどうして数回にわたりハクガンを継続観察しようと思い立ったかというと、前に触れた雨覆をはじめとする細かいまだら模様がどうしても気になったからなのだ。
 初めて訪れた際、この模様が幼羽をほとんど残したA個体ではほぼ見られず、1wへの換羽が進んだ二羽ではよりはっきり現れ、さらにその二羽の中でも片方(C個体)はより強くついていると気づいた時、「もしかしてこれは、摩耗や褪色にしたがって目立ってくるものなのではないか」と(殆ど勘でww)思った。それを検証するために日を分けて追跡したのである。
 まあ、思いつきでお世辞にも仮説と呼べないような憶測を検証しようとしているだけなので、あまり参考になさらず読んでください(笑)


 結論から言うと、目立った違いは確認できなかった。そもそもこのような細かい模様は、画像の解像度やピントなどに左右されはっきり見えたりそうならなかったりするだろうし、基本的に肩羽などよりまだら模様の強く出る雨覆は肩羽や脇の羽に隠れて全体が見えていないことも多い。そのため相当大きな変化が見られないと変化したと判断することはできないだろう。正確を期すにはさらに長期の追跡が必要だ。
 しかし、なんとなくまだら模様が増えたように思えた時もあったので、各個体の日を追った画像を並べてみる。

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いずれもB個体、上から順に2015年11月12日、20日、12月1日

 中・大雨覆のまだら模様がわずかに目立ってきたような・・・気のせいかも。


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いずれもA個体、上が2015年11月20日、下が12月1日

 こちらも変化は感じられない・・・というかそもそもまだらがほぼ出ていない。と思っていたが、12月1日の左半身のカットでは雨覆にそれらしく見えるまだらがあった。

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2015年12月1日 A個体

 また、静止時は見えない次列風切と中程~外側の大雨覆ではA個体も以前からまだら模様があった。

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2015年11月20日 A個体

 ちなみに次列のこの模様はBやC個体にもみられ、A個体の方が少ない。
 しかしながら、こうした違いが前述の写りの微妙な差に過ぎないもので時間の経過によって変化したとは言い難いという事も十分考えられる。てかそうだと思える・・・


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いずれもC個体、上から順に2015年11月12日、20日、12月1日

 こちらも差異は微妙か・・・C個体は三羽の中で最もまだら模様が目立ち、ファインダーを覗きながらでも全体のザラザラした質感が目につく。
 前回の記事で書いたように、12月1日ではそれまで手掛かりにしていた右の最内側大雨覆の欠損での個体識別はできなかった一方、嘴や全体のまだら模様で個体識別が容易にできたので、この欠損に頼って右半身ばかり撮影していたこれまでと違い左半身の画像も多く撮影した。

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いずれもC個体、上が2015年11月20日、下が12月1日

 気になったのが三列風切や中央付近の大きい肩羽で、先端より摩耗などにさらされず換羽前は上の羽に守られていたであろう基部側はまだら模様が少なく、より露出していたであろう先端側はまだら模様がより顕著である。こうなるとやはり時が経つにつれまだらがはっきりしてくるといえるのでは?と考えた。
 ちなみに、外側の初列風切や小翼羽を拾うと先端がより褪色していてそれより基部側は一枚内側の羽によってカバーされていたため褪色が少なく、両者の境界ははっきりとそのカバーしていた羽の輪郭になっている、という事がしばしばみられるが、これと同様のことが起きたのではないか、と考えたのだ。


 とはいえやはりこうした推測には難点がある。摩耗・褪色が原因なら、雨覆や次列よりも日頃曝されている三列や肩羽でこうした変化がいち早く起きるのが当然ではないか。しかし今まで見てきたように実際は逆である。まあ摩耗などの具合にかかわらず部位によってまだらがよく出る傾向の箇所なのだと言ってしまえばそれまでなのかもしれないが。


 そんなわけで、結論が出たんだか出てないんだかも分からないが何よりこれだけの至近距離で観察・撮影できる機会はまたとないだろうと思われるので今後も折を見て経過を追ってみるつもり。また何か明らかになったことがあれば更新していきます。

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